DNAと鉄道 2007 2 25

 一般的なイメージとして、
「DNAは、遺伝情報そのもの」という印象があるでしょうが、
実は、DNAすべてに遺伝情報があるというわけではなく、
遺伝子は、DNA上に「点在」しているという感じです(下の図1)。
 また、遺伝子すべての部分に、
タンパク質の情報が書かれているというわけではありません。
これもまた、そういう情報(エキソン)は、「点在」しているという感じです。
 そういうわけで、鉄道に似ていると思います(下の図2)。
鉄道というものは、長い長いレール上に、駅が点在しています。
 そして、駅のホームなら、どこでもいいのかというと、それも違います。
ちゃんと、乗車位置で待っている必要があります。
 「この辺は、3号車の乗車位置だ」と勝手に思い込み、待っていると、
3号車には売店や化粧室があって、入り口は、ひとつしかなかった。
そういう場合があります。
 ところで、遺伝子と遺伝子の間の部分は、
「何の意味もない、情報を持たない」(ジャンクDNA)と言われてきましたが、
はたして、そうでしょうか。
 たとえば、B駅とC駅の間には、レールしかありませんが、
都市部では、レールの近くに住んでいると、騒音が激しいでしょう。
田舎では、レールの出す音が、旅情を誘うでしょう。
ともかく、何らかの意味を持っているかもしれません。

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